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APPLY ME②



そこでふと、

(あ、でもあれは夢の中のお話だったわ。じゃあここにあるこの瓶は、何かしら)

「ママかお姉さんのお薬かしら」

アリスはなんだかうずうずして来ました。



アリスはママやお姉さんが
顔のシミ取りの薬と言って、こっそりお化粧をしているのを知っていました。


「女王陛下がお化粧するのは恥ずべき事だっておっしゃってから
この国の女は、こうやって自分の頬をつねって赤くするんだわ」

アリスは自分の頬を
ギュウゥゥッとつねって、パンパンと叩きました。
(※だってヴィクトリア朝時代は口紅やチークはタブーでしたから)


「こうすると自然に桜色の頬になって、素敵なレディになるのよね」

アリスは壁に掛けてある大きな鏡に自分を映すと、すました顔で得意気にアゴを上げました。
それから次に肩をすくめて周りを見回すと、そーっと小瓶に手を伸ばしました。


「でも・・それだけじゃ足りないから、
女の人は皆こっそりお薬だって言い訳しながら、
薬局で肌を白く見せるためのおしろいを買うんだわ」


アリスは、どきどきしながら瓶の蓋を開けてみました。
今にもママかお姉さんが現れて咎(とが)められるのではないかと思いながらも
イケナイ事をする甘美な誘惑に逆らう事ができません


小瓶の中身は鼻を近づけると、かすかに香ばしいナッツのような匂いがします。
左右に揺らすと、もったり、たゆたゆと揺れました。

それは黄金色に輝く綺麗なオイルでした。


よく見ると瓶のラベルには見た事のない文字(たぶんどこかの国の言葉ね)が書いてあって、
その下に「TSUBAKI OIL」と小さくかすんだ字で印刷されていました。






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テーマ : 二次創作
ジャンル : 小説・文学

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